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水をたたえた谷津田

 霞ヶ浦・北浦流域では、森林面積が
 流域面積の2割までに減少し、
 また近年荒廃しています。

 この里山・森林を手入れし、切り出された枝や間伐材を、湖岸再生に役立てます。

 森林の手入れは、顧用創出、地域活性化に結びつきます。
 里山文化も育ちます。
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 ■湖と森と人とがつながる

 ◇市民の手で里山を整備します。
   切り出した枝や、間伐材を利用して粗朶を作り、湖岸再生に役立てます。
   

雑木林の手入れ
里山保全で地域を活性化し、
顧用も創出。>>粗朶組合へ
 
粗朶づくり
   
 
炭づくり キノコ原木
地域が活性化、昔ながらの文化もよみがえります。
 
粗朶消波堤
漁協・国土交通省
霞ヶ浦工事事務所による設置

◇雑木林の手入れは、主に一般市民のボランティアで行われる
    「一日きこり」です。冬の恒例行事になったこの行事には
    毎回多くの参加者が集まります。
    流域の里山が、こんなにたくさん元気になりました()。

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 ■粗朶消波施設設置計画の概念
 
 ◇伝統工法が、アサザやヨシを波から守る

  市民による公共事業:湖岸再生事業。植えつけたばかりのアサザやヨシは、
  まだ赤ちゃん。自立までは消波施設で守る必要があります。
   
  すぐに思い浮かぶのは、コンクリートの壁や石積みの設備です。
  確かに波は抑えられますが、アサザが自立して増えようとした時、
  邪魔になってしまいます。
  魚も沖と浅瀬を行き来できなくなってしまいます。

   ・アサザの広がりや生物の移動を阻害しない構造が必要です。
   ・アサザが自立して自分で波を弱められるようになる頃、
    無くなってくれたらベストです。
   ・さらに、余分なお金や資源がかからず
   ・作るのが難しくなく
   ・魚床にもなる
 
  ・・・こんな消波施設があったらいい。

  答えはちゃんと見つかりました。
  川の堤防を守るために使われていた、江戸時代の伝統技術 
  粗朶消波施設です。  

  粗朶消波施設とは、水底に丸太を打ち込んで枠を作り、
  中に雑木の枝の束(=粗朶)を入れたものです。
      (農文協「日本農書全集」)

  アサザが自立する頃には枝が抜け、崩れて消失します。
  隙間だらけなので水はよどまず、  魚も通り抜けられます。  

            >>伝統的工法の今日的な意味


 ◇見えにくかった沈水植物の役割に気づく

 大きな気づきがありました。
 上で延べた粗朶の役割は、実は自然界では、沈水植物が
 果たしているということです。
 自然界では、下の図のようにアサザなどの浮葉植物のすぐ沖側に
 沈水植物が繁り、沖からの強い波の衝撃を最初に吸収するのです。
 粗朶消波施設はまさにこの役割の肩代わりだったのです。




   残念ながら、沈水植物は現在の霞ヶ浦ではアサザ以上に
   見られなくなっています。水の透明度が悪い霞ヶ浦では、
   太陽光が届かないので育つことができないのです。
   アサザプロジェクトによる効果がもっと出て、水の透明度が
   高くなったら沈水植物も育つことができるようになるでしょう。
   それまでは粗朶消波施設の出番は続きそうです。


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 ■粗朶を設置して4年、植生帯が広がりました

  効果はご覧の通りです。目に見えて植生帯が豊かになりました。 
  ※粗朶設置の効果・影響については、設置当初から継続して
    調査を行っています。調査がまとまったら報告を予定しています。

●粗朶消波施設による波消し
1998年

●湖岸に多様な植物群落を再生
 
2001年

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