●私たちの提案:逆水門の柔軟運用と取水方法の変更


<常陸川水門/通称 逆水門 とは>

〜一部は国土交通省関東地方整備局 霞ヶ浦河川事務所WEBを参考にしています〜


・データ

 利根川河口より18.5km付近に位置する水門で昭和34年2月に工事着手、昭和38年5月 竣工されました。事業費は約18億円 です。
   ・水門部径間31.5m×8ゲート 総幅252m (当時、我が国最大規模の水門だった。)  
    ・主ゲート 幅28.5m、高さ6.65m、重さ約120t が 8門(鋼製鋼桁ローラーゲート)
    ・波崎出張所の操作棟から遠隔操作を行っている。
    ・舟運の便を確保するため大閘門、小閘門が設置されている。
     (通航時に遡上した塩水は、強制的にポンプで下流側へ排除しています。)

・もともとは常時閉鎖ではありませんでした
 そもそもは、戦後,霞ヶ浦流域の洪水防止(昭和16年7月の台風8号洪水に逆流して被害が出た) を目的に、常陸利根川の排水能力を高めるために拡幅工事が実施されたのが発端です。水の排出は良くなって洪水は抑止されましたが、反面、主として渇水時に海水が逆流しやすくなりました。このため流域の農作物等への塩害が増加し、塩害防止の施策が必要となりました。そこで逆水門が設置されたものです。当初は年間100日に限った閉鎖であり、残りの期間は水門を開けていたので、魚の遡上が可能でした。

・完全閉鎖に至った経緯     
 1973年、完全閉鎖が実施されました。湖を完全に淡水化、ダム化して工業用水、生活用水を確保するのが目的です。霞ヶ浦開発事業に係る水位の維持(水開発量 42.92m3/s  茨城県、千葉県、東京都へ上水道、工業用水、農業用水として利用)も目的とされています。


<逆水門完全閉鎖の影響>

  淡水化によって産業、生活用水の確保はされましたが、多くの弊害が生まれました。
 
  従来の漁業は大きな打撃を受けました。
   ・魚が遡上できなくなったため
   ・汽水域で生きてきた多くの魚種が姿を消したため
  
  水質にも悪影響を与えています。
   ・水の動きが少なくなり、ヘドロが多量に堆積
  
  水質悪化対策として、しゅんせつが行われ、そのために多額の費用が発生しています。これらは無論、税金の投入です。

  産業用水の確保という面でもじつは問題が出ています。
  ・ 汲み上げている農業用水は水門のすぐ近くなので
   塩分が入り易くなっています。

  ・一方で工業用水は余っていて、余剰水廃棄の費用が企業の大きな負担となっています。

漁業者を中心に、逆水門の運用見直し要望の声は再三上がっています。しかし逆流海水が農業用水に取り込まれるのをおそれて、逆水門は閉められたままです。


<解決のための提案>

塩害の心配がない、簡単な方法で、上記は解決できます。
農家は塩害の不安を解消、企業はコストを軽減、地域は活性化するという、誰にとっても望ましい方向です。
しかも既存の施設の運用を変えるだけ、かかる費用は最低限です。

(1)逆水門付近の、塩分を含む水の取水をやめて 数メートルしか離れていない、地下の農業用と工業用のパイプをつなぎ、 
(2)余剰の工業用水を農業用に転用すれば良いのです。
(3)そうすれば逆水門は柔軟に開閉できます
  湖の淡水化を保ちながら魚の遡上を助ける条件は設定可能です。


 ・ 魚道の設置よりも低コストで簡便です。 

・ もちろん法律的な問題はありません。   
 
 ・ 漁獲量が増加し、漁業の振興が期待できます。

・とる漁業の復活で、水質も浄化できます。 

・ 漁獲量が増えれば魚に含まれるリンや窒素を、それだけ多く湖から取り除くことができます。

 ・ ヘドロの浚渫(しゅんせつ)よりも低コストで水質浄化ができます。 

 


   

わたしたちはこれまで、多くの場面でこの提案を続け、パンフレット配布も行ってきました。
 >>これまでの経緯はこちら
また、経済効果は研究者によってシュミレートされ、推算がなされています。

水位調節についてもわたしたちは提案をしています


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