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霞ヶ浦意見交換会についての経緯と見解 |
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アサザ基金は、霞ヶ浦の自然環境に大きな影響を与える水位管理や逆水門(常陸川水門)に関する利害関係者の調整の場としての円卓会議の開催を、国土交通省河川局に求めてきました。逆水門については、柔軟運用案を具体的に提示してきました。アサザ基金によるこれらの提案は、今国会でも大きく取り上げられました。 このようにアサザ基金の提案が国会で大きく取り上げられるきっかけとなったのが、扇千景国土交通大臣の国会での次の発言でした。大臣の答弁は、アサザ基金の申し入れを受けたものです。 扇大臣は参議院決算委員会(2002年10月16日)で、アサザプロジェクトの取り組みを高く評価した上で、霞ヶ浦の水位管理問題に触れ「水位を元に戻すかどうか、NGOの皆さん方と含めた円卓会議で協議されるということですから、その結論を見守りながら、対処していきたい。」と前向きな発言をしました。 2002年12月15日(日)、国土交通省霞ヶ浦工事事務所主催による「霞ヶ浦意見交換会」が開催されます。霞ヶ浦工事事務所の説明では、意見交換会は、「霞ヶ浦流域の人々が霞ヶ浦を、みんなでもっと知り、みんなでもっと考え、将来、地域の財産として守っていくために、今後の霞ヶ浦の治水・利水・環境・その他について、流域に住んでいる人々や、霞ヶ浦で研究活動をしている団体等、霞ヶ浦の利用者及び関係行政機関などが一堂に介して、幅広い意見交換・情報交換を行う場」とされています。(国土交通省霞ヶ浦工事事務所HPより要約) ここでは、アサザ基金が主張している「円卓会議」に変わり「意見交換会」が開催されるに至った経緯と見解を広く皆さまに知っていただきたく掲載させていただきます。 皆さまの率直な意見や感想、反論や提案をお待ちしております。 |
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●霞ヶ浦意見交換会についての経緯と見解 |
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1.円卓会議が意見交換会に変えられてしまった 国土交通省大臣の「円卓会議」発言の1週間後、国土交通省霞ヶ浦工事事務所(以下、霞ヶ浦工事事務所)は「円卓会議ではなく、意見交換会を開催する」という発表を一方的に行いました。 円卓会議が意見交換会にすり替えられた問題は、国会でも大きな問題として取り上げられ、各党から国土交通省河川局(以下、河川局)に対する追求がありました。しかし、残念ながら円卓会議の復活はありませんでした。 ※円卓会議と意見交換会の違いについては、こちらをご覧下さい。 2.霞ヶ浦工事事務所や河川局の意見交換会の位置付け 霞ヶ浦工事事務所や河川局は、「意見交換会には流域の幅広い関係者に集まっていただき、意見発表をしてもらいます」としています。その中で、水位や逆水門問題も議論をしてくださいということです。 12月3日の参議院環境委員会で河川局長は水位問題や逆水門の柔軟運用案に対して「意見交換会で議論いただく」と答弁しました。霞ヶ浦工事事務所からのアサザ基金への12月10日付の回答書には「意見交換会を大臣が答弁した主旨に沿ったもの」としています。しかしながら、実際には全く違う形で、意見交換会が開催されようとしています。 3.意見交換会をアサザ基金が参加できない日程に調整 河川局長は国会にて「アサザ基金への意見交換会の参加を呼びかけている」と答弁しています。実際には、河川局長の発言に反して、アサザ基金責任者が物理的に参加できない日程に意見交換会が開催されます。 12月15日の意見交換会の開催は、霞ヶ浦工事事務所から12月2日(開催の13日前)一方的な通知がありました。開催日についての事前調整や連絡は一切ありませんでした。このことを霞ヶ浦工事事務所に質したところ、工事事務所は「一部の他の団体には都合を聞いた」と答えました。 12月15日はアサザ基金の定例行事(一日きこり)が1ヶ月以上前から予定されています。また、代表理事飯島博は、同日渡良瀬のシンポジウムに国土交通省河川局利根川上流工事事務所長と参加することが決まっていました。 4.意見交換会の偏った人選 国土交通省霞ヶ浦工事事務所HPでは、霞ヶ浦意見交換会開催のお知らせが掲載されていますが、12月11日時点(意見交換会の4日前)で、報道機関に対して意見交換会の開催の連絡はありませんでした。流域住民に対して時間的余裕をもって意見交換会に参加を促す広報がなされなかったことは明らかです。 また霞ヶ浦の諸問題を広く意見を交換する主旨からみて、霞ヶ浦工事事務所から参加を呼びかけた団体が適当なのかということですが、水位管理や逆水門問題に関係のある各種団体(例、土地改良区、国営農業用水事務所、関係市町村、鹿島コンビナート関係企業、県の農業関係機関等)に対して意見交換会への参加の呼びかけはおこなわれていません。 水位管理や逆水門に関し利害関係のある団体等の参加を得なければ、協議はできません。その他、霞ヶ浦工事事務所が意見交換会への参加を呼びかけた団体も、大好きいばらき県民会議や霞ヶ浦問題協議会など県職員が出向している団体や、行政と関係の深い団体が大半を占めています。他の市民団体等も地域的に土浦市に偏った構成となっています。 この一方で、アサザ基金と関係のある市民団体は、国土交通省から河川功労者賞を受賞した実績のある団体も含め呼びかけがありませんでした。さらに、アサザプロジェクトを通して国土交通省の植生帯再生事業に参加している霞ヶ浦流域の小学校が100校以上あるなかで、プロジェクトに参加していない小学校にのみ呼びかけています。 5.漁業と農業、工業、地域の共存共栄と、自然環境の保全・再生を実現するための具体的な提案をこれからも続けていきます。 アサザ基金が提案した逆水門や水位管理に関する円卓会議は、もう一歩で実現するところまでいきました。しかし、NPOが行った具体的で総合的な提案に対して、実現に向けた動きが見え始めた途端に、大きな壁が立ちはだかりました。官僚主導の縦割り行政の壁です。 でも、霞ヶ浦再生をめざす、わたしたちはこの壁をどうしても乗り越えなければなりません。この壁を乗り越え、社会の問題を達解決することは、変革の世紀にあるわたしたちの課題だからです。これからも、アサザプロジェクトへのご支援をよろしくお願いします。 |
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2002.12.13 NPO法人アサザ基金 |
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