アサザの生態

アサザプロジェクトのシンボルともなっている絶滅危惧植物アサザは、ミツガシワ科アサザ属に分類される多年性の浮葉植物です。霞ヶ浦ではアサザを保全するさまざまな取り組みが行われていますが、そのためにはアサザ自身の生態と、生態系の中でのアサザの役割を理解することが重要です。オランダでは重要な生態系の一つとしてアサザに関する研究が1980年代からさかんに行われてきました(Van der Velde 1981)。ここではそれらの研究に加え、最近の研究内容を紹介し、アサザの生態について説明します。



■アサザの分布とその現状

  • アサザはユーラシア大陸の温帯地域の湖沼 ため池に広く分布している(Gluck 1924)。現在東欧のほとんどの国では絶滅種もしくは絶滅危惧種となっている
  • 日本においても北海道から九州まで広く分布しているが、近年各地の生育環境が悪化・消滅し、レッドデータブックに絶滅危惧U類に記載されており(環境省 2000)、絶滅の危険性が高まっている
  • 国内最大級のアサザ自生地である霞ヶ浦においても、1996年頃から急激に衰退し、5年間で面積にして約90%が消失、湖内で群落が見られる場所も半数以下に減少した(西廣ほか 2001)



文責: 東京大学 保全生態学研究室 高川晋一 2003年5月27日

     
[前文]  [アサザの生態 ■アサザの分布とその現状]
 [■アサザの生活史]  [■生態系としてのアサザ]  [引用文献]

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