きれいな川や湖でカヌー遊びがしたいという気持ちから、少しでもそのためにできることがあったらやろうと、一日きこりに参加したのが第一歩だった。カヌーに乗った人の視点は水面から50cmくらいで、近くで水の色やにおい、温度や透明度が体感できる。北浦湖畔に住むものとして、その汚染状況は悲しい限りで、湖をきれいにしたいという気持ちは強かった。
何事もあまり方に力を入れてやるのが嫌いなたちで、水辺で遊びながら一人でも多くの人に北浦の汚れの原因を知ってもらい、できるところから浄化の努力をしてもらえたらということで、北浦で各種カヌー教室やイベントを始めた。楽しく遊び、自然に癒され、おいしく食事をとれば、人間は素直になるもので、水の大切さ、北浦をきれいにする意味を良く理解してもらえる。さらに酒でも飲めば、いつしか会社人間や仕事人間を離れ、スローでローインパクトな生活のありさまを語り合い、大いに盛り上がる。その人が明日からもとの生活に戻っても、ふれあい、共鳴、共感したことは残り、何かの折に具体的な行動として現れる可能性が増したことは事実である。
大人は自然の中で子どもになり、子どもは自然の中で大人になっていく。そんな大人と子どもが一緒になって北浦や霞ヶ浦の再生を実現していく取り組みは、希薄になった人と人、人と自然のきずなを取り戻すことでもある。
楽しく努力し、その結果を喜び合えることは、実に楽しい。楽しいからまた努力する。そのうち自然が応えてくれるだろう。肩肘張らずやりましょう。ねぇ、みなさん。
|
2002年9月30日 坂東 秀樹
|
|