東京大学大学院の安島さんとアサザ基金の飯島が、栃木女子高等学校二年生の皆さんに向けて、講演を行いました。生徒の皆さんが、伸びやかな感性で感想を綴ってくださいました
今回は主題ごとに編集した形式でお届けいたします。

”つながり”について、感銘を受けたというコメント
◆人と人、人と自然などの「つながり」の大切さを感じました。「21世紀はネットワーク社会である。一人一人が中心になっていくのだ」という言葉は一番心に残りました。私も「人と人」「人と自然」をつなげていけるような人になりたいと思いました。
 
◆自然のつながりは人のつながりということを身にしみて感じました。価値観の違いを認め合ったうえで理解することが、自然と共生することの始まりではないかと思います。「豊かな感性」と先生が話していらっしゃいましたが、私は正直、なにも考えられない人だと思います。でもそこで否定せず、前向きに考えていこうと思います。私たちも、自然があって今を生きている事を忘れずに今日学んだことを生かしていきたい。
 
◆校庭の隅にある、あんなに小さなビオトープにも未来につながる大きな可能性があるんだと思うと、どんな小さなことでも少しずつ協力していきたいと思えた。

◆今が良ければそれでいいという時代は終わり。今は過去、現在、未来まで見据えつことが大切。体系づけて考えること、地球上のものはすべて関係しあっていること。
 
◆昔に戻るのではなく、今をして未来の人と自然の共存を考えるというのには驚いて感動しました。


シードバンクとビオトープへの感嘆
◆約4か月の間に、ビオトープ池にこんなにも変化が見られるとは思っていませんでした。RDB(レッドデータバンク)に載せられているミゾコウジュをはじめとして絶滅危惧植物であるものがたくさん見つけられてとても驚きました。
 
◆自分たちが作っているビオトープからRDBに載っている植物が生えたことがとても嬉しかった。土壌シードバンクってすごいと思いました。土壌シードバンクには可能性や期待がたくさん詰まっているんですね。
 
◆まず、安島先生のお話で生物の4分の1が絶滅危惧であると知り驚きました。


渡良瀬と足尾鉱毒事件について再認識
◆渡良瀬遊水地が百何十年の間に池沼が消え、川の流れが変わり….の変化があまりにも大きいのにも驚きました。元々村があったところだということも知りませんでした。
足尾の山への植樹は写真を見ると、本当に岩肌が見えていて、難しいのだと思いました。でもそこで下流の良しからのよしずを利用して上流を助け、下流がその恩恵を受け…というのもとても素晴らしいと感じました。
◆今までは足尾の問題と渡良瀬川の問題は別々のものとして見ていました。しかし、今日の講話を通して、自分の考えはかなり低い位置から物事を見ていた結果なのだなと感じさせられました。目先のことばかりを気にして、数百年先あるいはそれ以上のことまで考慮して物事を考える機会は非常に少なかったと思います。
これからはもっと高いところから物事を見て考慮していきたいと強く思いました。別々のものを関連づけて物事を考えていくことは難しいことだとは思いますがこれからは意識的に実行していこうと思います。また物事を客観的に見る力も養っていけたらいいなと思います。
 
◆渡良瀬遊水池保全プロジェクトの話も聞けてとても貴重な勉強ができました。この栃木に足尾鉱毒事件と言う悲しい歴史が残っていますが だからこそ、私たちには足尾を守る、再生する義務があると思います。
今日あらためて、この土地を、この地球を守らなければならないと感じました。少しでも多くのアクションを起こせればと思います。
 
◆田中正造が、アジアではガンジーと同じくらい有名と聞き、驚いた。
 

これから自分にできることに思いを馳せる内容も

◆未来には、これまでの科学技術が活かされながらも自然と共生できる社会がくるよう、私にもできることがあるとわかったので、今からでも自分にできることをしようと思いました。 
  
◆植物が消えたり動物が絶滅したりと悲しい歴史もあるけれど、私にもできそうなことはあるなあ、と具体的に考えることができました。
 
◆今まで私が聴いてきた自然保護というのは、単なる「自然を守ろう!」という抽象的なものと「個人でもできること」の二つが主であった。しかし、今回のビオトープ池中間報告会を聞いて、本当に必要な事というのはその周りから始める事だとわかった。確かに個人レベルでの自然保護も大切だが、地域との関わりを持つ事によって他の人にも自然に興味を持ってもらうことができる。
 

科学の分野について

◆地道な研究が、大きく言えば地球の再生に向かっていくということがとても素晴らしく思えました。
科学を社会に還元していくことは、またいっそう多難なことと思います。
理想を失わないことに感銘を受けました。 


2005年8月9日

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