いばらき水のマスタープラン(長期水需給計画)改定に関する意見  2007/2/1

霞ヶ浦の環境に大きな影響を及ぼす茨城県の水利用計画「長期水需給計画」の改正案が2007年1月16日に発表されました。この改正案で県は大量の水が余っていることを認めています。これによって、これまで計画通りに霞ヶ浦の水位を上げて水を貯めこむことを主張し続けてきた茨城県や国交省は根拠を失ったことになります。霞ヶ浦の自然を再生するためには、この水位を自然に合わせて適切に管理することが必要です。県の意見募集に対して提出した意見です。提出先は茨城県企画部水・土地計画課 水資源・工水グループ意見です。
 NPO法人アサザ基金 代表理事 飯島 博     2007年2月1日    

多くの余剰水があることを踏まえて、霞ヶ浦の水位管理を見直すべきである。県と国はこれまで将来の水需要増加に備えて霞ヶ浦の水量確保を目的に管理目標水位の設定を国と協議して行ってきた。1996年からの霞ヶ浦開発の運用によって11月から3月までそれまでのY.P1.0mからY.P1.3mに水位を上昇させる管理が行われたことで、湖のヨシ原やアサザ群落などの自然環境に重大なダメージを与えた。水位を上昇させたことによって湖の自然環境を大きく損なったことを受けて、国は2000年度から水位管理Y.P1.3m(11月から3月まで)を凍結して植生帯復元事業を実施している。ところが、国は水利権者である茨城県等の要望を受けて、凍結を解除し水位をY.P1.3mに戻すよう求めている。県や国はこれまで将来の水需要増加を理由に水位を上昇(水位管理Y.p1.3m)させて水を貯めこむ必要があると主張してきた。しかし、実際には大量の余剰水の発生が明らかとなった。つまり、霞ヶ浦の水位を上昇させてまで水を貯めこむ根拠はすでに失われたのである。この冬も国交省がユーザー(県)の権利を維持することを理由に、湖の水位を上昇させる実験を実施している。再び、水位を上昇させる管理が行われれば、霞ヶ浦の自然環境が大規模に失われることは、前回の例を見ても明らかである。多くの余剰水の発生が明らかになったことを踏まえ、県は県民に莫大な損害を及ぼす恐れのある水位管理(Y.P1.3m)を自然再生に寄与する水位管理へと見直し、霞ヶ浦の再生に取り組むべきである。霞ヶ浦の管理目標水位の設定はこれまでにも何度か見直しが行われている。したがって、余剰水を環境保全に役立てたいという県の方針に沿って、霞ヶ浦の管理目標水位を自然のリズム(水位は冬に低い)に合わせ設定し直すことは可能である。


連絡・送付先  茨城県 企画部 水・土地計画課 水資源・工水グループあて
〒310-8555 水戸市笠原町978−6
T E L : 029−301−2621(直通)
F A X : 029−301−2629
アドレス : e-mail:mizuto2@pref.ibaraki.lg.jp

締切:平成19年2月2日(金)まで
※FAX,Eメール,郵便(当日消印有効)いずれも可能です。


●内容に関しまして皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。 →→

[オピニオンに戻る]
[HOME]