| 朱鷺の郷、佐渡で想ったこと | 2001.11.20 |
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10月19日に環境省と新潟県が主催する「トキの野生復帰をめざす」シンポジウムから基調講
演の依頼があり、佐渡に行って来ました。わたしがトキに関心を持ったのは中学生の頃。当時すで
にトキは10羽以下の状態で、その危機的状況を報じた当時の新聞を切り抜いては、スクラップブ
ックに張り付けていたのを思い出します。同じ時期、水俣病やイタイイタイ病など、深刻な公害問
題に関する記事もたくさん切り抜きました。光化学スモッグが発生して校庭での体育の授業が中止
になることもありました。なにか巨大なものに飲み込まれそうな不安に怯えていた思春期の自分に
とって、絶滅寸前のトキの姿は胸に迫るものがありました。その頃、自分の中でちいさな漠然とし
た決意がありました。「もしかしたら、巨大な力に力で対抗するのではなく、身の丈に合ったやり
方で、まったく別の方法で変えられるかもしれない」子どものただの直感でした。 佐渡に行って、最後の日本産トキ「キン」に会い、昔新聞やテレビで見たトキ保護に関わってき た人たちと親しく話をしたり、その人たちの前で講演をしている自分に気付いて、何か不思議な想 いにかられました。佐渡に行って中学生の頃に自分が探していたものを、わたしはアサザに教えて もらったことを確かめることができました。 |
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| (代表理事 飯島 博) | |