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「〔02/12〕瓜連・古徳沼と冬鳥」について


分類: 〔02/12〕瓜連・古徳沼と冬鳥 地域: 茨城県央
(登録日: 2003/02/17 更新日: 2024/09/12)

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撮影日: 2002/12/31 那珂市(旧瓜連町)・古徳沼


近くて遠い那珂市(旧瓜連町)


茨城県に生まれ育ちながら、不思議に今まで那珂市(旧瓜連町)とは縁がありませんでした。最初、この町の名前を知ったのは小学生の時です。当時の茨城県知事・岩上二郎氏の出身地として瓜連という名前は心に刻まれていました。不思議なことにそれが殆ど唯一の瓜連との接点です。それも無理のない話で、茨城に暮らしたのは高校生の時まで、その後は長らく茨城を離れて暮らしています。那珂町を挟んで水戸市の北側にある小さな町です。この町を訪れる動機がありませんでした。「うりづら」という独特な言葉の響きは、子ども心にも一度擦り込まれると消えることがありません。那珂市(旧瓜連町)は実は非常に近いのです。ただ行く機会がなかったというだけです。白鳥飛来地として知られる「古徳沼」に一度行ってみたいと思っていましたので、2002年の大晦日、生まれて初めて那珂市(旧瓜連町)を訪れました。
 

里山・古徳沼


里山と言えば、すっかり「宍塚」と連想するほど『マッピング霞ヶ浦*』ではお馴染みになりました。言うまでもなく、里山は茨城県内だけでなく、日本全国にあります。「里山」と言われて思い出すのは、溜め池のあるいくつかの場所です。青森県鶴田町の大廻堰溜池、山形県鶴岡市の大山上池・下池、山形県天童市の原崎沼、秋田県能代市の小友沼、そしてもちろん宍塚大池。さらには古徳沼。里山に共通する項目の一つは溜め池です。田圃の上流となる谷津の高い位置、また山間の谷間の奥まったところに溜め池があり、堤で池が塞がれています。本当にどれも同じです。
 

里山を訪れるわけは?


東北・関東の溜め池をこのようにいくつも訪れるようになった理由の一つは、バードウォッチングです。見方を変えれば、溜め池には冬鳥が渡ってくるということでもあるわけです。もちろん、単に溜め池があるだけでは渡り鳥は訪れません。餌場となる周囲の田圃などの環境があって、そこに隣接した溜め池が鳥たちの住処となるわけです。溜め池は鳥が比較的近くから観察しやすく、また一度にいろいろな種類を見ることができます。初心者向きの探鳥地とも言えます。まさに私のような素人バードウォッチャーに最適です。
 

古徳沼と冬鳥


古徳沼は茨城県内ではめずらしい白鳥飛来地として有名になってきました。池に掲示されていた白鳥飛来数によると、1966年(昭和41年)に2羽飛来し、その後数が増え続け、1990年(平成2年)がピークで238羽、2001年(平成13年)が158羽です。この数は何でも関東地方では最大数なのだとか。霞ヶ浦*では、北浦(潮来市水原)の白鳥飛来地にも白鳥が飛来しますが、その数はもう一桁少ないですし、野生化して渡りをするコブハクチョウも含まれています。古徳沼に飛来するのは全部オオハクチョウのようです。
 
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