位置づけ 
里山は 多様な環境の上に成り立っている事から、環境科学的な視点、保全生態学的な視点、
また里山で育まれた文化や、保全の社会的手法など、 学問的に多くの要素を含んでいます。
近年、これらの要素に加え、多岐にわたる実践活動を取り入れた実習、講義、サークル活動などを、
大学と協働実施しています。保全活動や現地調査などの実体験を通じて、 里山についての理解を深め、
共に里山の未来を考え行動する人材が育つことを願って行っています。
里山の自然や人間と自然との関わり方、その中に凝縮された歴史や生活文化などは、
聞いたり読んだりしただけでは本当の理解は難しいものです。
現場に行き、自分自身の体で継続的に向き合ってこそ、
里山はどんなところでなぜ保全する必要があるのかが、自分の実感として分かってきます。
これまで関わってくれた大学生たちは、宍塚という固有の場所での体験から、
里山の普遍的な価値や保全の課題などについてもそれぞれに見解を導き出してくれました。
また「里山」をキーワードに、若者のネットワークを作っていこうという動きもあります。
大学サークル 
◆キャンエコ(法政大学環境サークル キャンパス・エコロジー・フォーラム)
キャンエコとの協働活動は、2003(平成15)年度から本格的に始まりました。
毎月一回通い、楽しく保全活動をしながら里山を学んでいます。
これまで、アズマネザサを刈っての畑の復元、竹林や雑木林の管理、田んぼでの米づくりなど、
季節季節の里山の仕事を行い、自分たちの手によって里山の環境がつくられることを体験してきました。
地元の農家の方に作業を教えて頂くこともあります。実際にこの里山を維持してきた地元の方々に接することで、
里山の歴史的・文化的・社会的位置付けにも気付くことができると考えています。
最近の活動のようすは掲示板でご覧いただけます。
キャンエコ里山保全班のブログ:きゃんえこ里山日記
◆筑波大学環境サークル エコレンジャー
実習・フィールドスタディ授業の受け入れ 
◆法政大学人間環境学部 フィールドスタディ
法政大学人間環境学部では、環境問題などの諸問題を、
自然環境と社会環境の双方を同時に視野にいれながら理解することを狙いとしています。
里山はまさにその双方が密接に関わって形成されてきたものであることから、里山をフィールドとした実習が行われています。
◆筑波大学生物資源学類の一年生授業
大学側からの趣旨:
「宍塚大池は、古代から人が管理.利用してきた、都市近郊に残された数少ない里山であり、
NPO法人 宍塚の自然と歴史の会がその自然保護を行っている地域である。
今回の見学では、宍塚大池の自然観察ならびに近隣の上高津貝塚を見学する。
また、NPO法人の方から自然保護の取り組みや今後の課題について説明.討論していただく。」
◆筑波大学 大学院 環境科学研究科 環境科学実習
趣旨:
土浦市宍塚町にある宍塚大池は、古い時代に造られた3ha程の農業用ため池であり、
貴重な里山の自然環境が残されているところである。
また、周辺には、旧石器時代からの遺跡も数多くみられる。
そのうちの上高津貝塚では、縄文時代の食べ物などが調査され、当時の生活の様子が研究されている。
現在、宍塚大池では、NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」を中心とした市民による保全活動が活発になされている。
貴重な里山の自然環境の見学と保全活動の実際を学ぶことによって、地域環境の保全に関する研究の重要性を理解する。