歴史部会  

農業と日常の暮らしと自然が深く結びついて生み出されてきた里山は、先祖の知恵の結晶です。里山の将来を考える時、これまでの人と里山の関わりをその土地に即して学ぶ事が大切で急がれる課題になっています。

縄文時代から、人々は集落周辺の自然を利用し、管理してきたと考えられています。里山は、人間と自然の共生とその歴史の産物です。この半世紀で、各地の里山はどんどん破壊され、里山をめぐる文化も途絶えようとしています。その中で宍塚大池周辺の里山は今、希有な存在となってしまいました。自然と共生できる未来の人間のあり方を考えていく上で、宍塚の人々の昔からのくらしや文化について知っていくことは、緊要なことといえましょう。 しかし、系統的に調査し、報告書をつくったりしてきた「自然」に比べると、「歴史」は少し比重が軽くなりがちでした。「歴史」にもっととりくんでいこうとの声があがり「部会」を作りました

 1.宍塚の昔のこと、昔のくらしなどについて、たくさん地元のかたがたのおはなしをうかがおう。また、 資料もあたっていこう。
  2.宍塚のくらし、里山の歴史がうきぼりになるようなポイントをあげてみて、伺ったお話しを項目ごとにまとめていこう。
 3.専門家ではないので、まとめられる部分から、小冊子をつくり、結果的に何冊かにまとめていこう。
 4.原則的に毎月集まりをもち、交流しながらすすめていこう。

そして2004年現在では、歴史部会として活動が続いています。地域のかつての姿、農業、暮らし、文化、年中行事、子どもの遊び、生き物のことなど、ことある毎に地元を尋ね、記録してきました。あれこれ話し合いながら、お話を伺って文にまとめる、資料を集めてくる、絵を分担して描く、写真をとる、校正をする 注を書く、前書きなどを書く、その他たくさんの仕事を おおぜいで分担し、編集者の奮闘で冊子となりましたが、今回もさらに、知恵と力とさまざまな手間が必要です。ぜひ、「里山の暮らし続編」をつくりあげる、このやりがいのある仕事に、多くの方々が参加してくださるよう、お願いします。ご意見もどんどんおよせください。受け継ぐべきものをしっかり伝えられるような冊子を作っていけるとよいと思います。メンバーになっても良いと思う方、関心のある方、ぜひご連絡ください。 

活動報告


--以下、2003年までの活動---
・(1999/10)出版著書 それまで宍塚の方々に語っていただいたことをまとめ、資料を加えて「聞き書き、里山の暮らしー土浦市宍塚」を出版しました。出版案内をご覧ください。
・(2000/2)NHKで放映 NHKテレビ「いっと6けん」著者に聞きたいのコーナーで「聞き書き 里山の暮らし −土浦市宍塚」が取り上げられ、内容について説明がありました。
(2000/3)WWFjで紹介 WWFJ(世界自然保護基金日本委員会)が月刊誌「WWF」No.30 Vol.267で紹介されました。
(2003年3月)3/11には、土浦市立博物館で学芸員をなさっていた民族学専門の榎陽介さんにお話しを伺いました。
聞き取りによる民俗調査の豊富な経験をお持ちの榎さんのお話しはたいへん具体的で参考になりました。 「里山の暮らしは」民俗誌といえるものだが、民俗誌というものは、データとしての意味と、読む人が読みやすく、得るところがあるという意味がある。データとして考えた場合、どれだけ、1つのことがらを細部まで聞いて分厚く伝えるかが大切である。今回の「里山の暮らし」の場合、生物関係はイラストなども豊富でわかりやすい。”なあば”のはきかたや、今は行われていない”盆綱”を図で示したのはよかった。民俗語彙などについてはもっときちんと聞いておいたほうがよいところがある。データとしては、あまり意味がなくても、具体的な細部があってこそ、読み手に伝わるということもある。聞く側は、そのことを伺うつもりでなくても、話し手が語りたいことを語ってくださる場合があるが、1人の生き方から1つの地域のある時代(土浦の昭和時代)がわかってくるということがいえるので、それは、しっかり聞く意味がある。また、話の横道にそれたことから、大事なテーマがでてくることもある。自分からどんどん語ってくださらない方から伺うときは聞き手が確かめたい内容がきちんとあることが必要となる。(例えば年中行事などは1つ1つ確かめる)農業のことを調べる方法は、まず、稲作について、作業の順をおって、きちんと聞いていく。畑作は、場所、時期により作物にも変化があり、とらえにくい面があるが、どんなものを食べたか思い出してもらい、そこから作り方などを聞いていくこともできる。農具は実際のものを博物館で見たり、農具屋で見たりするとよいのではないか。これからはこのように進めます・かつての池周辺の森の姿、土地に即した管理、利用、農業の方法などをなるべく具体的に明らかにしていく。・地域の文化(衣食住、風俗習慣、行事、言葉など)についてさらに深くほりおこしていく。・地名表や、宍塚年表などを正確で詳しい物にし、内容についての情報を集め、まとめていく。・より多くの宍塚の年配の方々からお話しをうかがうことと中心にしながら、資料収集につとめる。・2年間
・(2003年秋)「里山の暮らし 続編」作成にむけて   
その後も、多くの地元の方々のご協力を得て昔の暮らしのようすなどのお話を伺ってくることができました。せっかくのお話を生かすべく、そろそろ続編をまとめなければと考えています。歴史部会では、まとめかたについて、話し合ってきましたが、およそ次のような方針をたてました。T宍塚の地で暮らしてきた方々の貴重な体験、記憶を受け継げるように、第1集に引き継いでお一人ずつ聞き書きをまとめる。
U里山の今昔を理解するために必要な事柄をテーマごとにまとめる。(なるべく、わかりやすく、視覚的にイメージがわくように。)
Uのテーマとしては、(1)生活暦(農作業と行事などを軸に)、(2)大池、用水路、水 (3)畑の作物、畑の作業 (4)田んぼの仕事(とくに谷津田) (5)衣生活 (6)食生活 (7)山、山仕事、樹木  (8)宍塚版博物誌?(動植物の方言、利用法など)が今のところあがっています。


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