土浦市3月定例議会 一般質問

質問の要点:

上高津貝塚と大池を結ぶ散策路等調査費570万について
自然保護団体との話し合い
宍塚大池保全について
先買地を利用して学習室の建設を

質問:古沢喜幸

 平成14年度の予算に宍塚大池周辺地区散策路等整備基礎調査費委託料として570万円が計上されている事について評価します。この点について上高津貝塚ふるさと歴史の広場を含んだ散策道つまり自然観察用の道と言うことだと思う。私は宍塚大池全体の自然公園化に向けて大きな前進であると思う。これまで里山の自然を守るために努力してきた自然保護団体「宍塚の自然と歴史の会」にとっても上高津貝塚と連携した全体の保全への第一歩となり少しは苦労が実ったのではないかと思う。しかし問題は残る。整備の基礎調査をコンサルタント会社にまかせきりでよいのか。全国のあちらこちらの地方の里公園に当てはめ,結果として自然破壊につながる。このようなことは絶対に避けなければならない。そのためにも,自然保護団体とも事前にしっかり話し合って進めて欲しい。質問通告にはありませんがぜひお答えいただきたい。
 (この写真パネルは)自然保護団体が撮影し宣伝用として活用しているものだが、周辺の山に緑が繁り、ハスがほとんど見られないので恐らく20数年前の写真と思う。約16年前、宍塚周辺の里山、都市近郊としで北関東で最も豊かな自然が残る里山の自然を残そうと「宍塚の自然と歴史の会」が発足、それ以来定例の自然観察会,不法投棄されたごみ拾い、土地の所有者に了解を取っての下草刈り、様々な学集会、市や県の当局者との旺盛な話しあいなど、それに月一回の会報「五斗蒔きだより」を宍塚地域全戸や各中学校地区の公民館、市幹部職員や全ての議員に配るなど、会の目的を理解してもらうため懸命の努力を続けている。そして2年前からは休耕田を利用した古代米作りを行い,宍塚小学校の生徒達にとって貴重な体験学習の機会にもなっている。その模様が先生達の研修集会の場で先日発表されている。
 議員になってから(宍塚について)11回目の質問になる。当初からこの地区の開発はバブルがはじけ絶対に成功しないと。開発の後に残されるのは自然破壊と莫大な借金だけである,開発は止めるべきだと一貫して訴えてきた。結局開発のための用地先買いは5年前にストップ,それまで買収した用地は6、3f、11億8千万,今では利子がふくらみ14億になっていると聞いている。
 私は平成11年9月議会で土浦駅を基点として上高津貝塚と宍塚大池周辺を含んだ周遊コースの整備を提案した。その後第六次総合計画を決定する審議会の中で「宍塚の自然と歴史の会」から上高津貝塚と大池周辺を含む自然観察路の提案が出され、その結果、六次総合計画、公園緑地の項目に「宍塚大池周辺地区整備にあわせて大池周辺の魅力ある貴重な自然環境を保全すると共に、上高津貝塚ふるさと歴史の広場との連携をとり、その自然を生かした公園整備を促進します」と始めて具体的な表現で盛り込まれた。その後、竹内議員も同様な提案をした。以上のような経過を踏まえ今回の散策路の調査費が計上されたと理解。全体の保全に向けての大きな一歩と考える。その方向により近づけるために具体的に提案したい。前柳沢議員からも同様な質問があった。市が所有する用地を活用して体験学習の施設の建設を提案したい。自然環境全般、特に宍塚大池周辺の学習室です。自然保護団体はビジターセンターと呼んでいますが。訪れる人達が自然観察の前に周辺の全体像をつかむ、動物、鳥、植物等の生息状況等が事前に学習できるハウスです。予備知識をもって、自然観察を行えば理解が深まります。陶芸、炭焼き、木工、竹細工などの工作室なども建設し、親達はもちろん子ども達が将来生きる体験学習が自由に経験できる事が重要ではないか。6、3fもあるのだからできるはずだ。適当な用地がなければ土地の等価交換等で集中させる事も可能だ。自然保護団体と前もって相談する事も重要。

 次に大池周辺全体は約100haの豊かな自然環境保全をどうするか。平成8年9月、当時のNHKの総合テレビ番組「生き物地球紀行」で、宍塚大池周辺に生息する鷹の一種サシバの生態が全国に放映されたが、それ以来宍塚の自然と歴史の会が全国に広がっているが、土浦・つくばの市民が大半を占めていると聞いている。その中で下草刈や田んぼ塾などのボランティアの多くが土浦市民と聞いている。

 宍塚大池周約100ha全体を自然公園として残すためにはそれなりの財政負担が必要となる。そこで県、国に働きかけ、県立の自然公園として整備する事を提案したい。ここを訪れる人は県内だけでなく東京周辺の人も大勢いる事ですから。助川市長の答弁を求めます。

答弁:都市整備部長:
 当地区の開発計画については面的整備を進めるべく土地区画整理事業による・・・な土地利用を目的に関係地権者の協力のもと、事業化以前に地権者から土地の先買いを昭和61年度よりすすめ、これまで6、3fを取得。その後今日のような社会経済情勢となり、大規模開発事業の

推進にあたっては新しい時代にあった町づくりの手法等の検討しなければならない状況になっている。当地区の開発については土浦市第六次総合計画において「豊かな自然の保全に留意しながら上高塚貝塚ふるさと歴史の広場との連携に配慮しつつ魅力ある自然を生かした公園などとして整備に努めると共に中心市街地と筑波研究学園都市との中間に位置する地理的優位性、土浦駅東学園線に近接するなどの交通条件を生かして教育、文化、業務等の機能を有する地区として整備を目指す」としている。先買地の活用策と保全策について新年度散策路整備に関わる調査費の予算を計上した。調査に当たっては将来開発を対象とした部分と保全すべき部分等土地利用を検討しながら地元関係者で設置してある地権者協議会を始め関係者と協議して進めてゆく考えである。宍塚大池の保全についても地権者の意向を十分踏まえ方策を検討する事が必要と考える。

 県立自然公園は自然公園法で設置を位置付けられている、国立公園、国定公園と並ぶ公園で県条例に基づき、優れた自然風景地を知事が指定する事になっている。指定要件に国立・国定公園に準ずる内容になっており、既に指定されている自然公園も数千fの規模を有する事から、宍塚地区の県立自然公園指定は難しいとの県の見解である。来年度の調査の中で地権者の意向を確認しながら保全すべき地域について検討していきたい。

再質問

 学習施設、自然保護団体(との話し合い)について答弁を要求しているが回答がなかった。改めて答弁をお願いします。県立自然公園は国立.国定公園に準ずるという説明であったが、静岡県のトンボ公園、座間市の公園も自然公園であった。国立・国定と指定していない。土浦市としてはどう位置付けたいのか。全体を保全したいのか。それとも2・30年前の開発を続けたいのか。バブルがはじけ10年もたつが。全国的に貴重な里山なのだから。全体を保全したいのか、自然を壊してもいいのか市長に答えて欲しい。自然公園についても答えて欲しい。

 570万のコンサルへの業務委託については事前に自然保護団体と十分話し合って欲しい。これについても答えて欲しい。

答弁:助川弘之市長

宍塚大池周辺地区については第六次綜合計画でも「豊かな自然の保全に留意しながら上高津貝塚ふるさと歴史の広場との連携に配慮しつつ魅力ある自然を生かした公園等として整備に努める」と位置付けている。6、3fの先買地もある。当面暫定施策として地元地権者協議会とも十分協議の上まず新年度分散策路等の整備を行うべく調査費を計上した。尚、調査に当たっては将来の土地利用を見据えて・・・(行う?)。

再々質問
 学習室・ビジターセンターについての答弁をお願いします。

答弁:尾見彰一教育長
 子ども達の今後の教育のあり方では、子ども達に生きる力をつけることが基本で、生きる力は学校・家庭・地域社会が交互に連携して社会全体で育んでいかないと身に付いた力にならない。自然体験や生活体験・社会体験など地域社会での様々な体験が生きる力を育むことになる。完全学校週五日制実施にともない、こうしたゆとりの時間を活用した家庭や地域社会における子ども達自身、又親子の体験活動の推進や体験学習の場の充実が求められている。土浦市でも体験学習の場として共同生活学習、各種の研修及び野外活動等の体験を通じて心身共健全な青少年の健全育成を確保する事を目的として現在のところ、青年の家設置している。その他上高津貝塚ふるさと歴史の広場やネイチャーセンター等も体験学習に活用している。今後さらに様々な場所で様々な体験学習活動が展開されるよう考えてゆく。


1、  ・・・は聞き取り不能です。
2、  使われた写真パネルは1994年5月板橋一好氏が撮影

補足
当会は、土浦市第六次綜合計画策定にあたり、以下の要望書を提出した

宍塚大池と周辺の里山の保全に関する要望書
概要
1、宍塚大池地区の里山の自然を古墳などの遺跡とともに保全し、「ふるさと歴史の広場」を含めて自然環境と歴史的景観をいかす地域として都市計画の中に位置付け、土浦市を文化と自然環境をだいじにする、次世代に向けたモデル都市にしていく計画の策定をすること。
2、宍塚大池地区の里山を霞ヶ浦と筑波山をつなぐ重要な自然環境として、その全国的な意義を確認し、土浦市が先進的な役割を果たし、近隣市町村、県、国と共に協力して保全する方策を追及すること。

文責 及川

五斗蒔だより2002/4より


宍塚の自然と歴史の会