1999/12/18 伊藤一幸
私は「宍塚大池の自然と歴史の会」にかかわってまだ1年と経たない新参者です。田んぼ塾の塾長に祭り上げられ、みなさんのご協力により何とかやってきました。走りながら考えるという佐々木哲美事務局長のいいかげんさが私に合っていて、その場その場の思いつきも入れながら谷津田の管理をやってきました。
溝掘り、代掻き、田植え、収穫もありましたが、仕事の大半が草刈りと除草だったと思います。農家の方が作業の省力化のために、悪いものとは分かっていても除草剤に頼りたい気持ちが少しは分かったかと思います。
1. 水田に草が出ないようにするには水管理が最も大切なポイントです。そのためには水持ちいい水田を選び、畔を高くして10〜15cmの田面水が溜まる条件を田植えまでに作らねばなりません。今年の「サシバの里」の田んぼは砂壌土で水持ちが悪く、灌漑水も川底が低く、入れにくい水田でした。畔も力不足で辛うじて歩ける程度のものしかできませんでした。
2. 代掻きと田植えはもう少し面積を広げたかったのですが、東京の社会科サークル先生方の応援でようやく蹄耕ができました。もしも来年、応援がえられない場合は機械力(トラクター、草が少なければ耕運機)に頼らねばなりません。
3. 除草と草刈りは田んぼ塾の塾生の大きな仕事でした。何回取っても生えてくるコナギなどの雑草、刈っても刈っても伸びてくるセイタカアワダチソウ、ヨシやガマ。土屋さんは草刈機と一体化したイメージで記憶しています。除草労力と管理面積がだいたい予想できるようになったのではないかと思います。
4. 水を溜めれば水生の植物は生えます。オニバス、タコノアシ、ミズニラなど残しておきたい在来植物にも目途が立ちました。この他には、近くの蓮田でミズアオイ、ミズオオバコなども探してきたいと思っています。
5. これらの絶滅危惧植物を維持するには田んぼとしての管理が必要です。来年は別な田んぼを起して、水を溜めてみたい。この点は管理労力が大変ならば、田んぼ塾と切り離して農環研の研究圃場として分けてもいい。
以上の反省を踏まえて来年の田んぼ塾の計画を立てよう。
1. アカガエルが産卵できる水溜りの確保(積極的に水溜りを作ろう)
2. 農家との話し合いで田んぼ塾で管理してもいい水田の面積と地図の決定(稲を作る面積、水を溜めてもいい面積、耕運してもいい面積、草を刈ってもいい面積、雑木・竹を切ってもいい面積)
3. オーナー制度の宍塚米の必要量と谷津田農家の水稲作付け面積(どうしたら会として稲を正式に作付けできるかも検討しておく)
4. 炭焼き技術の習得と孟宗竹の竹炭の作成
5. コナラ、クヌギの間伐とシイタケの栽培
6. 雑木林の落ち葉集めと堆肥つくり
7. 赤米、モチ米の必要量と種籾の確保
8. 水稲の育苗を自分たちでするか?
9. 代掻きの人手にあてがあるのか(上記)?
10. みんなでなるべく多くの面積に田植えをしよう。
11. 特定の人に負担が行かないように、水管理と除草をどうしよう。
12. 宍塚大池のハスとヒシの管理
13. 畦畔の草刈りと畔豆、サトイモ、コンニャクなどの栽培(もっと積極的に畑を作るか?)
14. 生き物の観察と記録(観察会との関係)
15. 収穫、乾燥、脱穀、籾摺り、精米を塾としてどこまでするか?
16. 開墾・開田計画
17. 田んぼの管理マニュアルの作成