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かすみがうら*ネット記録アルバム

ネットで協働学習【2】市民参加型ネット「かすみがうら*ネット」

カテゴリ: 記事「ネットで協働学習できるってホントですか?」 地域: どこか
(登録日: 2003/04/01 更新日: 2012/12/05)

市民参加型ネット「かすみがうら*ネット」


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日本で二番目に大きな湖「霞ヶ浦」は地域発見の源


 そうした学習の面白さを発見してもらい、地域の人々の輪を広げていけるような学習コミュニティのモデルともなる「かすみがうら*ネット」を、私の故郷でもある茨城県・霞ヶ浦の周辺地域に広げる取り組みを進めています。

 霞ヶ浦は国内では琵琶湖に次いで二番目に大きな湖です。この二つの湖についてかねがね感じていた問題点は情報量の違いです。今も昔も変わりません。ちなみに検索エンジンGoogleで「霞ヶ浦」をキーワードに検索してみると結果は53,900件、一方の「琵琶湖」は249,000件です。約5倍もの格差があります。流域人口は100万人前後でそれほど大きな差があるわけではありません。この違いはひとえに人々の関心の度合いの程度の差が情報発信量の差となって現れていると見ることができるでしょう。見方を変えれば、この二つの地域の潜在能力に差はなく、霞ヶ浦の周辺地域に自ら情報を発信しないでいる人が多い、とも言えるわけです。

 私がホームページ『マッピング霞ヶ浦*』を作り始めたのは一九九七年に遡ります。当初、わずか20ページに過ぎなかったサイトの規模はその後、6万ページを超える破格の規模になりました。見聞したものは画像に記録し、それを次々にこのサイトに放り込むという方法で作り続け、増えに増え続けました。これがまさにeポートフォリオです。

 人に見てもらうサイトである以上、立派に作らなければならない。一面の真理ではありますが、それに先んじて大切なことは、自分で自分の興味を育てることができなければ長続きすることもなく、学習の成果も出にくいということです。コンテンツ(情報の中身)の充実なしには立派なサイトとは言えません。中身が充実するから結果的に立派なサイトに育つと考える方が理にかなっています。

 霞ヶ浦と一口に言いますが、霞ヶ浦は霞ヶ浦(西浦)・北浦、常陸利根川などを含む流域の集合体の総称としても用いられます。私は後者の総称の意味で用いるときに*を付け、霞ヶ浦*として区別して使っています。灯台もと暗しとはよく言ったものです。『マッピング霞ヶ浦*』を始めて以来、霞ヶ浦*流域の訪れたことのなかった地域を全て訪れることができました。かつて霞ヶ浦*の沿岸は舟航で結ばれ、相互の交流が盛んな地域でしたが、交通が陸路中心になってからというもの、次第に疎遠な関係へと変わって現在に至ったわけです。湖は地域と地域を、人と人をつなぐメディア=ネットワークであるという見立てが私のこの地域に対するビジョンにもなってきました。この地域とゆかりのある網とネット、新旧二つの網が面白く重なってきたものです。

 このような視点から、市民参加型ネット「かすみがうら*ネット」を創設して、ネットで協働学習できることの可能性を探っています。市民参加型ネットで大切なことは人の輪づくりです。2000年12月に最初のオフ会を開き、以来、ほ3ヶ月周期でオフ会を開いてきました(会場は土浦市、潮来市、我孫子市、浜松市)。現在のメンバーは約70名です。
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