財団法人
茨城県郷土文化顕彰会

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モノをして人に語らしめよ モノにココロあり

  本会の設立目的は次の通りです。

「この法人は、茨城県を中心とした郷土の文化遺産の維持、保存と保護意識の高揚と普及を通じ、郷土の文化的向上と地域社会の発展に貢献することを目的とする」

 古建築には、多くの先人の想いが込められています。ここに焦点を当てることによって、「郷土の文化的向上と地域社会の発展に貢献」したいと考えます。「建築文化史学」はその学術的裏付けになります。古建築を多角的に考えるということです。古建築をどのように保存し活用するか、このことを真剣に考えたいものです。

 例えば、お堂や民家の雨漏りはどなたにとっても頭痛の種です。これをひと思いに毀して新築にしてしまうか。もう一度の苦労をともにするか。それとも一時しのぎの修理をするか。

 ごく最近、あるお堂の雨漏りの相談に乗りました。根本的な修理に着手して、天井板を外したところ、瓦の隙間から空が透けて見えるのです。その明るさの中で小屋裏を見ると下の柱と屋根の材料とのつながりがあまり無い状態でした。それを見ていた檀家の方が、「無理をしてもやることにしてよかった」とご住職に言われたそうです。この分別こそ、今必要なのではないでしょうか。

 また、このお堂の小屋裏には木の箱が一つありました。大工さんが古い棟札を納めて置いてくれたものでした。この人目に触れにくい小屋裏の一枚の棟札の解明が想いもかけないほどの広がりと楽しみを与えてくれるかも知れません。

 「モノをして語らしめよ」という古代ギリシャの名言があります。まさに「モノにココロあり」です。

 さあ、ご一緒に「モノがたり」を始めましょう。郷土文化顕彰の出発点はここにあります。

 本会は、茨城県教育長認可の財団であります。郷土を愛し、日夜努力している多くの方々と共に知恵を出し合いたいものです。お気軽にお問い合わせ下さい。

郷土の文化に誇りを 顕彰会の事業内容さい

1・調査記録事業

 (1) 歴史的、文化的構築物及び絵画、工芸、典籍等の調査記録

 (2) 郷土芸能、工芸技術の調査記録

 (3) 民俗資料の調査記録

 (4) 動物、植物の生息、繁殖に関する地域の調査記録

2・保存事業

 (1) 音声、映像による記録の保存

 (2) 文字による記録の保存

3・記録、収集品の公開と知識の普及事業

 (1) 教材用郷土史、民話伝説の編纂と出版

 (2) 有形、無形文化遺産に関する書籍の編纂と出版

郷土の文化に誇りを 文化財等の受託業務内容さい

1・文化財保存修理等の受託

 (1) 修理などの相談及び事前調査

 (2) 基本設計図書の作成

 (3) 修理監理及びその指導

 (4) 保存修理報告書の編集

2・郷土歴史等の調査事業の受託

 (1) 地域の社寺建築調査

 (2) 地域の民家調査

 (3) 地域の民俗調査

 (4) 仏像・絵画・絵馬等の調査

3・その他郷土文化顕彰に関する業務

意見は下記のアドレスにメールを

郷土文化顕彰会 理事 松浦正夫
kokentik@cf.mbn.or.jp