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湖際を構成する川

分類: 霞ヶ浦*への視点
(登録日: 1998/12/07 更新日: 2024/04/07)

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霞ヶ浦*なのか迷ういくつもの川筋


常陸利根川(常陸川)より上流の水域が霞ヶ浦水系を成します。このうち、常陸利根川がこの水系の幹線水路のような位置にあります。湖際を構成する川は、異なる流域を連結する川筋です。

しかし、霞ヶ浦*の下流域には何とも割り切れない川筋がいくつか存在しています。霞ヶ浦水系が利根川の支流だとすると、霞ヶ浦*は常陸利根川(常陸川)からのみ利根川に注ぐわけではなく、横利根川からも利根川につながっています。正直なところ、横利根川が利根川に注いでいるのか、常陸利根川に注いでいるのかはわかりません。両端の川筋の水位差によって上流・下流の関係が変わるのかもしれません。さらに非常にあいまいな形で新利根川が霞ヶ浦とつながっています。これは霞ヶ浦の上流なのでしょうか。下流なのでしょうか。さらに湖とも川とも言えない与田浦が常陸利根川(北利根川)、外浪逆浦と連結しています。常陸利根川を霞ヶ浦*に含めるのは異論がないとしても、横利根川、新利根川、与田浦、これらは霞ヶ浦*とはどのような関係にあるのでしょうか。これらの川筋の成り立ちを振り返って見れば、土砂の堆積や干拓によって川の如き姿に変わった湖の流域と考える方が相応しく、一般に考えられている川とは性格が異なります。また、横利根川、新利根川は、利根川の旧川筋であった時代もありました。さらに潮来を流れる前川もどう扱えばいいのでしょうか。こうしてみると、これらの川筋も、湖際「霞ヶ浦*」を考える上で非常に面白い存在です。
 

常陸利根川


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撮影日: 1998/11/22 潮来市牛堀(常陸利根川上流域)



常陸利根川は、外浪逆浦を間に挟んで、下流域が常陸川、上流域が北利根川と二つの流域に完全に分離しています。二つの流域の総称が常陸利根川です。分離しているというより、一つの川筋のようにみなせることから、無理矢理一つの川に扱われてしまったという方が当たっているのではないかと思います。さらに言うなら、北利根川〜外浪逆浦〜常陸川を一つの湖もしくは川とみなさず、外浪逆浦を独立した湖とみなしたことが混乱の源かもしれないとすら思います。近世には東北地方と江戸を結ぶ舟運路となって沿岸の潮来などの河岸は繁栄を極めました。
 

その他の主な川

日付ページ・タイトル
1997/08/16横利根川(香取市(旧佐原市)・稲敷市(旧東町))
1997/08/16与田浦・与田浦川(香取市(旧佐原市))
1997/10/11新利根川(稲敷市(旧東町))
1998/08/16前川(潮来市)
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