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『マッピング霞ヶ浦*』1997年を振り返る

分類: 共通ページ
(登録日: 1998/01/06 更新日: 2021/01/03)

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撮影日: 1997/05/04 かすみがうら市(旧霞ヶ浦町)・歩崎公園(97/05から始まった地域追体験の一画像)


発想の変質過程


当初から、全体の構成や発想は変わっていくだろうと予想はしていましたが、我ながら興味深いいくつかの発見的な変質過程がありました。

一つ目は、「地域追体験」シリーズの発案です。ビデオから抽出した多量の画像は、それぞれを非連続的・断片的にページ化できるだけでなく、地域めぐりの軌跡のままに多量の画像をクリッピングしていく「地域追体験」は、地域体験の連続的(シーケンシャル)な関係を保持しつつ、それらを非連続的(非シーケンシャル)なハイパーテキスト構造としても組織化できることの証明となりました。1997年の半ば以降は、これに終始することになりました。ページの冗長度の高さ、画像の質の低さにもかかわらず、多くの方から良好な反響をいただいたことも、全く意外なことでした。

二つ目は、『マッピング霞ヶ浦*』の試みを通して、私自身の地域理解が深まってきたという点でしょう。普通ならば、何の気にもとめることなく見過ごしていた実に多くのものが発見されてきたということでしょう。この理解の深まりと共に、ページの内容はより詳細になってきました。「地域追体験」がその大きな転機になりました。車で地域めぐりをする間、ずっとビデオカメラを回し続けることも、この方法として編み出されたものです。これがまた<情報量の膨大化=発見的可能性の増大>に拍車をかける新たな力となり、地域理解への好転回(知識の深化・増加)を生んでいます。
 

気楽に始めることの大切さ


最初から気負って始めなかったことが成功の理由の一つでしょう。データベース構築というと、当初の設計で足踏みするとか、データ制作が過重になるとかいった理由で、結果的にはデータベース化が思うように進展しないというのが通り相場でした。その点で、『マッピング霞ヶ浦*』は、個人的な興味から発想して興味のおもむくままに拡充をしていくと、知らず知らず巨大なデータベースができていくということを証明することになりました。楽しみながら情報を整理していくうちに知らず知らず充実していくというのは最も理想的なことです。
 

歯止めなき情報量の増大


当サイト開設当初、ページの規模は最終的に500ページ程度になるだろうと見込んでいましたが、結果は見込みを大幅に上回る8,000ページ(97/12時点)となりました。8,000ページというサイトの規模(97/12時点)は、個人のWebサイトとしては超破格なものです。技術的には、超高生産性を現実のものとする2つのブレークスルーがありました。一つはページ自動生成ツールの開発とそのツール適用です。500ページという当初の見込み規模は、初期ツールの生産性から見込んだものでした。この時点で常識的なWeb個人サイトの規模を1桁超えました。もう一つは、「映像クリップ」一括生成機能の追加です。これを適用して以来、素材数の多さを恐れる必要がなくなり、さらに生産性は1桁向上しました。その結果、80ページでも個人では大変なホームページ作りが、その2桁多い規模を可能としたわけです。「地域追体験」のような発想をとると、情報量は収束することなく、増大し続けます。1年経った現時点で考えてみても末恐ろしくなるぐらい、情報量が増大しつつあります。
 

インターネットの威力


『マッピング霞ヶ浦*』は、予想外に地元の皆さんがご覧になっているようです。直接メールなどで反響をいただく他、人づてに反響を聞くことがあります。山形に暮らしていて、これまで全く疎遠だった故郷が近くなったことに、また、私の試みが地域情報源として役立っていることに改めて驚かされます。小中学校の教材として授業の中で活用しているというお知らせをいただいたこともあります。アクセスして下さった皆さん、ご意見・ご感想をお寄せ下さった皆さんに感謝します。この程度のことなら、自分でもできそうだぞ、と思った方は、是非、地域情報の発信を始めてみてはいかがでしょうか。『マッピング霞ヶ浦*』に適用したページ自動生成ツールも近く公開する予定でいます。
 

2年目の課題:質的改善に向けて


何かを始めることは、したことよりも、より多くの新しい課題を抱え込むことに他なりません。2年目に向けては、継続的な情報の充実はもちろんですが、それ以上に、メディアとしての高度化が求められると思っています。2年目は、当サイトのタイトルにも付けた「マッピング(=写像)」操作のエンハンスに焦点を当てていく予定です。霞ヶ浦周辺地域の実空間、実時間と『マッピング霞ヶ浦*』という仮想空間、仮想時間との位相を考えていくのが、2年目の研究内容です。余談ながら、仮想時間なるものはあるのかどうか、この哲学的テーマもこの研究に含まれます。

ハイパーテキストの理想形の一つは、連想記憶(各自が思うがままに次から次へと情報をたどっていけるような検索やリンク、またそうしたアクセス経路の記憶など)をサポートする情報・知識の外部記憶化にあると思いますが、まだそこにはほど遠く、『マッピング霞ヶ浦*』でもそれは今後に向けた課題となっています。認知空間とハイパーテキストの情報空間のマッピングはどのように可能になるのか、これは実に興味深い究極のテーマです。2年目には、その端緒を開くという程度のことしかできないでしょう。

地図情報の扱い方も1年目では後回しにしました。ハイパーテキストに相応しい地図モデルの採用を考えています。GIS(地図情報システム)との連動という選択肢もあるのですが、この方法にはいろいろと問題があります。1年間、『マッピング霞ヶ浦*』を試行してみて、GISで採用されているような従来通りの地図は採用すべきでないという中間的な結論に至りました。これがどう実現されるのかは、今後のお楽しみということにしておきましょう。おそらく、認知マッピングよりは、こちらのマッピングの方が、先に具体化されることになるのではないかと予想しています。
 

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